久しぶりに車のエアコンをつけたら、吹き出し口からイヤな臭いが出てきたということはないだろうか?
消臭剤を使い最初よりは悪臭が薄れたと感じても、いつまでたっても臭いが消えません。
この臭いが発生する原因と、対策法や防ぎ方をご紹介していきます。
目次
エアコンから悪臭がする原因とは?
エアコンからの強烈な悪臭を発生させている原因の多くは、カビやバクテリアなどの菌にあります。
冷房をつけた際にエアコンの内部で結露が発生し大量の水を発生させますが、多くは車外に排出されます。
しかし、それが湿気の原因となり、そのまま放置してしまうとエアコン内部のエバポレーターを中心としてカビや菌が繁殖してしまい、いわゆるカビ臭が発生します。
また、これらが原因で気管支ぜんそくやアレルギー症状など健康に害を及ぼすこともあるのです。
スポンサーリンク芳香剤で悪臭は消える?
カー用品店では、良い匂いがし消臭効果がある芳香剤もたくさん売られています。
芳香剤を悪臭対策として使用すれば、多少は臭いを誤魔化すことはできますが、一時的なもので根本的な原因の解決とはなりません。
臭いに敏感な人なら、悪臭と芳香剤の臭いが混じっていることに気づいて、余計イヤに感じるはずです。
スポンサーリンクエアコンフィルター交換で悪臭対策
性能により違いはありますが、エアコンフィルター(エアエレメント)は花粉やウイルス、ホコリなどをブロックし、脱臭・抗菌・防カビ効果があります。
しかし定期的に交換しないと汚れが詰まり、エアコンの効きが悪くなったり悪臭の原因にもなってしまいます。
交換時期の目安は1年もしくは10,000kmごとで、車種やフィルターの性能によりますが交換料金は5,000円ほどです。
スポンサーリンクエバポレーター洗浄で元から臭いを消す
エアコンフィルター交換をしても解決しない理由
エバポレーターは冷たい空気を作り出すための熱交換器のことで、家庭用エアコンでいうとフィルターの奥の金属の部分にあたります。
しかし車の場合は、エバポレーターケースという非常に湿気がたまりやすい場所に位置しています。
エアコンフィルターで外部からの様々な物質を除去したのちエバポレーターに空気が送られるわけですが、エバポレーターにカビや菌が発生して溜まってしまうと、それらの臭いが直接車内に送り込まれることになります。
こうなってしまうとエアコンフィルターを交換しても解決することができません。
エバポレーターの洗浄で解決できる?
カビや菌が原因の悪臭はエバポレーター洗浄が最も効果があり、ほぼ取り除くことが可能です。
洗浄のやり方は大きく2つに分けられます。
新品同様にエバポレーターがキレイになり、臭いの根本から解決することができます。
さらにコーティング施工をすることで、汚れが付きにくく長期間カビや菌からエバポレーターを守ることもできます。
基本的に車内の様々な部品を外すため、作業には数日かかり高額となる。
エバポレーターを取り外さずに、専用の洗浄液を直接噴きかける簡易的な洗浄方法です。
完全に汚れ等を落とすことができないので、取り外し洗浄に比べて効果が薄いですが、さほど時間もかからず費用を抑えられます。
業者によってはエバポレーターのフィンをキズつけない専用の高圧洗浄で洗い流し、よりキレイにする施工方法もあります。
スポンサーリンク普段のひと手間で臭いを防止
送風モードでカビ・菌を予防
冷房を使っていると結露が発生して湿気がどうしても溜まってしまうので、エンジンを切る10分ほど前から、A/Cをオフにして送風を強めにしておきます。
こうすることで、エバポレーターやその周辺を乾燥させることができ、カビ・菌の発生と繁殖を抑制することができます。
月に一度は送風を
季節によってはエアコンをまったく使用しない期間もありますが、湿気のある空気でカビや菌が発生・繁殖しやすくなってしまいます。
アイドリング状態でもいいので、月に一度は10分ほどの暖房や送風運転をすることをおすすめします。
できれば一緒に消臭・抗菌スプレーや車内スチームもするととても効果的です。
最後に
エアコンは便利な機能ですが、メンテナンスを忘れがちになりなる人も多いです。
送風運転や年に一回はエアコンフィルターを交換し、常に清潔に保てるように心がけよう。
すでに、臭いがとれないという人はエバポレーター洗浄をして安心・快適にドライブをすることができます。
カーエアコンが冷えない原因はガス不足だけじゃない?!冷房の仕組みと点検方法最後まで読んでいただきありがとうございます。この後も引き続き当ブログ『またたびCarfe』でゆっくりとお過ごしください。