バッテリーは蓄電したり放電したりと、とても負担のかかる部品の一つです。
この長方形の箱の中には、蓄放電するための鉛の板やバッテリー液が入っていて車種によってサイズも変わってきます。
一般的なバッテリーは軽いものでも約10kg、大きいサイズになるとなんと約20kg近くにもなります。
この記事ではバッテリーの役割からトラブル対処法までご紹介していきます。
目次
バッテリーの役割
最もバッテリーを使ってるなと思う瞬間は、エンジンをかけるときだと思います。
エンジンを始動させるには瞬間的に大量の電気が必要なので、一番の役割といえるだろう。
一度エンジンが始動してしまえば、常に発電される状況になるので極端な話をいうとバッテリーを外しても動くのです。
もちろんエンジンを始動させるためだけでなく、車内の電装品に安定した電圧を供給するためでもあります。
エアコン(ファン)やカーオーディオなどたくさんの電気を消費するときの補助としての役割も果たしています。
通常使用ではほとんどないですが、カスタマイズにより発電が間に合わなく走行中にエンジンが止まってしまうこともありますので、過度に大量の電気を使うことは避けるようにしてください。
スポンサーリンク交換の目安は?
バッテリー交換の目安は4~5年です。
ネットでは2~3年という情報もありますが、筆者が乗っていた車や周りでも、そんなに早く寿命がきたバッテリーは見たことがありません。
むしろ5年以上でも大丈夫なことがざらです。
近年増えてきているアイドリングストップ車では専用のバッテリーを使用しますが、アイドリングストップを多用しすぎると寿命が短くなってしまうので必ずしも4~5年もつわけでもありません。
あまりに早く寿命がきたバッテリーは不良品として保障交換できる場合がありますので、あらかじめ確認して買うといいでしょう。
そして近年のバッテリーは性能が高くなってきてギリギリまで使える作りなため、予兆がなくバッテリーあがりになるときがありますが、4~5年ほどで交換をすることでそれも回避することができます。
バッテリーあがりというトラブルに出くわさないように、自分の車の交換時期を把握しておこう。
忘れがちな人は車検の2回に1回交換しておけばいいと思います!
バッテリーの電圧と液量点検
電圧の点検
テスターという電気計測器を使えばいつでもバッテリーの状態を計ることができますが、たいていの家庭にはありませんよね。
そんなときは、ガソリンスタンドでの給油ついでや車屋さんでの整備ついでに確認してもらいましょう。
テスターで電圧を確認することで弱ってきているのか判断することが可能ですが、もし購入するならアナログ式よりデジタル式のが視覚的に分かりやすいので後者をおすすめします。
液量の点検
内部のバッテリー液(電解液)は、充電時の水の電気分解や自然蒸発することで減ってしまいます。
一定以上に減ってしまうと内部が劣化し寿命が縮んだり、最悪爆発してしまう危険性もあるので、液量の点検もするようにしましょう。
側面のUPPER LEVEL(上線)とLOWER LEVEL(下線)の間に液面があればOKですが、下線ぎりぎりであれば、補充することをおすすめします。
側面にない場合は上から確認することができるはずだ。
この際の補充液はカー用品店などで購入可能。
できれば、そのまま店員さんに補充してもらうといいだろう。なぜなら、硫酸を薄めた液体だからだ。
自分で入れるなら、ゴーグルと手袋をするなどの安全対策をしていただきたい。
スポンサーリンクなぜ冬はバッテリーがあがりやすいの?
これは気温がバッテリー性能に影響して低下しまうためです。
気温が0度のときは蓄電容量が本来の約80%まで低下、マイナス20度では約50%まで低下してしまうというデータがあります。
それに加えて、エンジンをかける時間が少なくなると放電して普段より早くバッテリーがあがってしまうのです。
車を動かさないときでも、充電器を使ったり定期的に30分以上はアイドリングをして充電するなどの対応が必要となります。
スポンサーリンクエンジンスターターの故障という可能性もありますが、バッテリーあがりを見分ける方法としてはキーを回したりプッシュスターターを押したときに、弱々しい音がしたり、うんともすんともいわずエンジンがかからない場合はほぼバッテリーあがりでしょう。
基本的にはブースターケーブルで、MT車に限っては押しがけでもエンジン始動ができます。
またジャンプスターターという道具を使っても対処が可能で、非常時の電源としても使えるので、一家に一つ持っておいても損はないと思います。
まずはブースターケーブルを使ったエンジンのかけ方から順序よく解説します。
ブースターケーブルを使った対処方法
AT車にもMT車にもつかえる対処方法です。
・バッテリーのあがった車(以下、車A)
・救援車(以下、車Q)
トラックには12Vと24Vがあるので注意してください。
・かかりづらかったら車Qのエンジンをかけて軽く吹かしながら車Aのエンジンをかける
なぜマイナス同士を繋がないのか疑問に思った人もいるかと思います。
これはケーブルをつないだ際の火花が、バッテリーから発生した水素ガスに引火して爆発するのを防ぐためです。
MT車の押しがけ方法
MT車だからこそできるバッテリーあがりの対処法で、『押しがけ』というものです。
こちらも順序よく解説します。
・自分で車を押せないときは誰かに手伝ってもらおう
・押してもらうときは、運転席に乗りハンドルを真っ直ぐに保つ
・押してもらうときも同様に車速が早歩き程度になったら、クラッチペダルを踏んでシフトを2速にいれ、クラッチペダルをもどす
どちらもできない場合は?
必ずしもエンジンをかけられる状況とかぎりません。
そんなときは安全な場所へ移動しロードサービスを呼びましょう。
会員になっておくことで、どんなトラブルがあってもお得に対応してもらえます。
一度バッテリーがあがってしまうとダメ?
すぐに気づいて対応すれば大丈夫です。
時間が経つにつれ内部が劣化してバッテリー性能が失われるので、いつあがったか分からないようであれば交換したほうが無難でしょう。
エンジンをかけず放置しているだけでも、自然と徐々に放電するため長期間放置する場合はバッテリーのマイナス端子を外しておくか、定期的にエンジンをかけて充電してあげるようにしてください。
車に乗る機会が少ない人はバッテリーキルスイッチというものを使うと工具を必要としないので便利ですが、オーディオや時計がリセットされてしまうので注意してください。
※バッテリーの型番の中に「B」か「D」という表記あるので、それにあった端子を使用しましょう。
例:40B19R、90D23L
まとめ
☑バッテリーの一番の役割はエンジンを始動すること
☑発電機の補助として電気を送る役割もある
☑交換の目安は4~5年
☑バッテリーがあがってしまった時のためにブースターケーブルを常備しておくとよい
☑MT車は押しがけという方法でエンジンを始動できる
バッテリーあがりの対処法も覚えておけば、自分の車だけでなく出くわした人の手助けすることもできます。
安心できるドライブをするためにも、この機会にブースターケーブルを車内に常備してみては?
いきなり電装品が使えなったら?まずは車のヒューズ切れを疑おう!最後まで読んでいただきありがとうございます。この後も引き続き当ブログ『またたびCarfe』でゆっくりとお過ごしください。