エンジンオイルの交換が必要な理由とは【自分でやれる点検方法】

エンジンオイル交換が必要な理由

数千円のオイル交換というメンテナンスを怠ると、最悪の場合はエンジンが焼き付いて壊れてしまいます。

こうなると何十万もするエンジンのオーバーホールや乗り換えをするしかなくなり、逆に高額な出費になってしまうかもしれません。

そうならないためにも、メンテナンスは定期的にしなければいけません。

この記事では、エンジンオイル交換の大切さから自分でできる点検方法までご紹介していきます。

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エンジンオイルの役割

車の血液といわれているエンジンオイルは、心臓部のエンジンを動かすためには必要不可欠です。

エンジンを守るために、始動中は常に循環して様々な役割を果たしてくれます。

まずは簡単に主な役割をみていきましょう。

潤滑

エンジンはほとんどが金属で作られています。その金属パーツ同士の間に油膜(オイルで作られた膜)をはり摩擦を低減してスムーズに動くようにしています。

冷却

摩擦や燃料の爆発で高温になるエンジン内部を循環して熱を吸収する ことで、冷却することができます。

洗浄

摩耗したパーツの金属片やスラッジ、デポジットという不純物や汚れを洗い取りエンジン内部をキレイに保つことができます。

防錆

酸素や温度差により発生した水分から金属が錆びるのを防ぐことができます。

密封

ピストンの隙間に入り、シリンダー内の気密性を保ち圧力漏れを防ぐことができます。

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オイル交換が必要な理由とは

意外と忘れがちな車のメンテナンスがエンジンオイル交換です。

大体はドアを開けた所や、ボンネットを開けた所に交換日を書いたシールが貼ってあると思うので、最近交換してないなと思った人は一度確認してみましょう

過酷な状況下でオイルの役割を果たしていれば、当然汚れて劣化していきます。

また車に乗る機会が少なくても時間が経つにつれ、酸化して劣化していくのです。

そうなると、どのような弊害が起こるのでしょうか。

劣化することで起こる不具合

オイルは冷えるほどドロドロ温まるほどサラサラになる性質をもっています。

旅ネコ

この粘り度合いのことを粘度といい、数値で表すことができます。

熱や空気、水分により酸化して劣化することにより、この粘度が低下したり汚れてくると不具合や故障の原因となります。

潤滑性能の低下

粘度が低下すると油膜が薄くなり、潤滑性能が落ちることで金属音や振動が発生しやすくなる

洗浄性能の低下

汚れすぎたり、劣化することで洗浄作用がなくなり、エンジン内部の様々な箇所に汚れが蓄積し塊になり始め、これにより燃費の悪化や加速力が低下する

防錆効果の低下

劣化することで、防錆効果が失われ錆が発生すると腐食の原因につながる

密封作用の低下

粘度が低下すると油膜が薄くなると、オイルがピストンとシリンダーの隙間に入った際に密封することができなくなり、圧力が低下しパワーダウンする

交換せずに放置し続けると

オイルの汚れがフィルターに詰まり、フィルターを通さずに循環することで様々なところに汚れが蓄積しはじめます。

これによりオイルが循環する管(オイルライン)やオイルを循環されるポンプ(オイルポンプ)が詰まり故障の原因になるのです。

オイル下がり

汚れたオイルが原因でバルブシールなどが傷ついたり摩耗し、シリンダー内にオイルが入り込むことで燃料と一緒に燃えてしまいます。

オイル上がり

似ている症状だと、油膜が薄くなりピストンリングがすり減ることでも、シリンダー内にオイルが入り、これもまた燃料と一緒燃えてしまいます。

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エンジンオイルの交換時期の目安

交換時期の目安

メーカーでは10,000~15,000kmでの交換を推奨していますが、できれば5,000kmもしくは6ヶ月ごとの交換がよいでしょう。

エンジンが高温にさらされやすいターボ車や軽自動車はオイルの劣化が早いため、もう少し早く交換してあげてもいいです。

これはあくまで一般の目安ですので、乗り方によっても交換時期や距離は変わります。

金銭的に余裕があれば3ヶ月もしくは3,000kmに1回が理想的です。

オイルフィルター(オイルエレメント)の交換時期

オイルフィルターの交換目安はオイル交換の2回に1回がよいです。

このオイルフィルターはどんなものかというと、循環しているオイルをろ過して不純物を取り除く役割を果たします。

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自分でできるエンジンオイル点検

走行距離が多い車はオイルの減りが早い傾向にあるので、小まめにオイル量を見てあげる必要があります。

誰でも簡単にできるのでトライしてみよう!

STEP.1
オイルを拭くためのものを用意する
・いらないタオルやキッチンペーパーなどがいい
STEP.2
ボンネットを開ける
・ハンドルの右下あたりのレバーで開く、外車では助手席の外側下あたりにあることも
・ダンパー式でなければつっかえ棒をする
STEP.3
オイルゲージを抜きオイルを拭きとる
・たいていは黄色の持ち手でエンジン上部にある
・見つからない場合は車内メーターで確認できる
STEP.4
オイルゲージを元に戻す
・しっかりと奥まで戻さないと正確に測れません
STEP.5
再度オイルゲージを抜き、量をチェック
・車種によるが「丸い穴の間」、「FとLの間」、「斜線の中」のどれかににオイルの最上部がついていればOK

もしオイルがまったく付かないときやゲージ範囲内に入っていないときは、規定量になるよう早めにオイルを追加してください。

お店でオイル交換してもらったのになんで?

と思う人もいると思いますが、エンジン内でオイルが燃えていることがたいていの原因です。

特に過走行や古い車に多いです。

また少しくらいなら上の線を越えていても大丈夫ですが、1cm以上も上なら入りすぎなので、オイルを抜きましょう!燃費悪化の原因にもなります。

旅ネコ

オイル汚れだけでは交換の判断は難しいので、走行距離と期間を目安にしましょう!

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久しぶりのオイル交換ならフラッシングがおすすめ

忘れていたり時間がなく久しぶりにオイル交換をするときにはフラッシングをおすすめします。

これは古いオイルを抜いた後に、一度フラッシングオイルというものを入れて循環させ、内部汚れを洗い取るものです。

その後フラッシングオイルを抜いてからオイルフィルター交換、そして新しいオイルへと交換します。

これにより内部をキレイにする効果が期待できるのだ。

ただ、汚れすぎてヘドロ状になってるような場合は、汚れが詰まって故障の原因になるリスクもあるので注意が必要です。

まとめ

☑エンジンオイルは過酷な状況下でエンジンを守っている
☑オイル交換の目安は5,000kmもしくは6ヶ月
☑オイルフィルターはオイル交換の2回に1回
☑オイル交換を怠ってしまったらフラッシングをしよう

オイルを新しくすることでアクセルを踏んだ時のエンジンの回転が軽やかになり、安心して運転もできるはずです。

日々のメンテナンスをしっかりすることで、車へ愛着もわいてくることでしょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。この後も引き続き当ブログ『またたびCarfe』でゆっくりとお過ごしください。

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