力は必要ない!固いボルトを緩める方法【折れてしまったときの対処法とは】

力は必要ない!固いボルトを緩める方法【折れてしまったときの対処法とは】

自分で車を弄るのは楽しいですが、ボルトが緩まないという経験をしたことはないだろうか?

固着していたり、力が入りにくいという状況ではひと工夫や専用工具が必要になるのです。

この記事では力がない人でも簡単にボルトやナットを緩める方法を紹介しています。

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固い六角ボルト、ナットを簡単に緩める方法

車で最も多く使用されているのが六角形状のボルトとナットです。

固くしまったボルトやナットのたいして、六角ソケットとラチェットハンドルを使い無理に力をいれると、ラチェット部が破損してしまうことがあります。

メガネレンチを使う

4本のメガネレンチ

スパナだと外れやすくケガをする危険性と、なめてしまうことがあります。

そのため、固く締まった六角ボルトやナットを緩めるには、メガネレンチを使うと良いでしょう。

通常は12角が便利ですが、古いボルトやナットだとなめてしまう場合もあります。

そんなときは平面の多い6角のほうが比較的なめにくくなります。

テコの原理を利用した方法

柄の長い工具をほど大きなトルク(力)をかけることができるので、より小さい力で固いボルトやナットを緩めることができます。

これはテコの原理といい、小さい力で大きな力が得られることを利用した方法です。

そのためにはより大きいトルクを加えられる、ロングメガネレンチやロングスピンナーハンドルを使えばいいのです。

それでも緩まなかったり長い工具がなければ、鉄パイプなどをさして延長する方法があります。

固く締まったボルトやナットにテコの原理で大きな力を加えるため、ロングスピンナーハンドルのソケット差し込み角は3/8(9.5sq)以上と大きく剛性の高いものとなっていることが多いので、それに合うソケットを用意する必要があります。

※大きな力が加わる場合、ソケットアダプターをつけて作業する際はアダプターが破損する恐れがありますので注意が必要です。

おすすめはしませんが、非常時はホイールナットなどに使う大きめのトルクレンチがあれば、それを利用することも可能となっています。

なぜおすすめしないかというと、本来の使い方はボルトやナットを規定トルクで“締め付ける“ための工具だからです。

そのため緩める方向に使用すると、内部のバネのトルクが狂ってしまったり寿命を短くしてしまうことにつながってしまうのだ。

★イチ押し方法★
ハンマーで叩いて衝撃を加える

釘抜きのあるハンマー

断続的に力を入れるより、ハンマー瞬間的に大きな力を加えるのが最も効果的

叩く場所は固着してる部分でなく、ボルトやナットにかけた工具『メガネレンチ(可能ならストレート推奨)』です。

メガネレンチが外れないようにしっかりボルト付近を手でおさえ、もう片方の手でハンマーを使いボルトと反対側のメガネレンチの端を叩けば簡単に緩めることが可能となる。

ハンマーの本来叩くところを使うと空振りして怪我の原因にもなるので、柄の部分(上記写真参照)で叩けば、空振りせず力をこめることができます。また手の甲でたたくというのも痛くなければOK!

DIYではジャッキアップして馬をかますことが多いはずなので、車体の下にもぐって力が入りづらかったら、この方法が特にイチ押しです。

また車高調レンチで固着したロックシートを緩める際にもこの方法が有効となるが、レンチが外れやすいためケガをしないよう注意が必要となります。

インパクトレンチを使う

この前に紹介したハンマーで叩く方法を機械的にやるようなもので、いっさい力を必要としません

コンプレッサーを必要とするエアインパクトレンチと充電式の電動インパクトレンチが主流で、一般的にはエアインパクトレンチの方がトルクが大きいことが多いです。

最大トルクはインパクトレンチの種類により違い、緩まないこともあるのでハンマーやパイプ延長するほうがよいときもあります。

タイヤ交換にも使える優れものなので、一つ持っていても損はしません。

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固着や錆びたボルトを緩める方法

固着や錆びているボルトを無理に回そうとすると、最悪の場合ねじ切れてしまうこともあります。

そうならないためにも、焦らず手間や時間をかけることが必要です。

固着したボルトの緩めかた

まったく緩む気配がないようなら、潤滑剤を使用するとよいです。

もし錆(サビ)が発生していたら金ブラシも一緒に使い、できるだけ錆をおとしておきましょう。

潤滑剤を吹きかけ、金属ハンマーで周りを軽く数回叩くと内部のねじ山に浸透しやすくなります。

それでもダメなら、たっぷり吹いたのち一晩おくとよいです。

ガスバーナーでボルトやナットを炙るという方法もありますが、他の部分が燃える危険性があるので素人はやらないようにしましょう。

錆びて痩せてしまったボルトの緩めかた

錆が進行するとボルトの頭やナットの角がなくなったり、痩せてひと回り小さくなってしまいます。

ソケットやメガネレンチでは滑ってまったく緩まないどころか、さらに角がなくなってしまうのだ。

そんなときには、ナットツイスターソケットという工具を使うとよいです。

少し古い車をDIYする方は持っていてなにかと便利です!

ソケットに似ていますが内部がらせん状になっていて、緩める方向に回すとボルトの頭やナットに食いついてくれます。
※ボルト・ナットの再使用はできません

錆びたボルトは劣化して折れやすいため、慎重に緩めましょう。

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ボルトが中折れしたら対処法はあるの?

力任せに緩めようとすると、ボルトが折れてしまいます。

とくに錆びたボルトは注意が必要なのです。

ボルトが出ている場合

バイスプライヤーという工具を使えば、掴む力と回す力を同時におこなえます。

出っ張っているボルトをしっかりとバイスプライヤーで挟んで固定したのち回せば、折れたボルト部を抜くことができるときがあります。

潤滑剤をしっかり浸透させ、バイスプライヤーで挟む部分は滑らないようにパーツクリーナーなどで脱脂しておくとよいでしょう。

それでもダメなら下記の方法での対処となります。

ボルトが出ていない場合

エキストラクター(逆タップ)という工具を使うことで中折れしたボルトを抜き取ることができます。

先ほど紹介したナットツイスターと同じく緩ませる方向に回すと食いついてくれますが、ソケット型でなく棒状のものになります。

下準備でボルトのど真ん中にポンチを打って、ドリルで穴を空けなければならないので技術や専用工具が必要な対処方法となります。

失敗したら抜けなくなったり土台側のねじ山を削ってしまうおそれがあるため、なるべく車屋さんなどのプロに任せることをおすすめします。

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まとめ

固いボルトを緩めるときはメガネレンチを使う
ハンマーなどを使い瞬間的な大きな力で緩める
潤滑剤はしっかりと浸透させる
中折れしてしまったらなるべくプロにまかせるようにする

ハンマーを使った方法は、車体の下にもぐってマフラー交換や足回りのボルトを緩めたりと万能に使えるのでぜひ覚えておくといいでしょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。この後も引き続き当ブログ『またたびCarfe』でゆっくりとお過ごしください。

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